Twitterの偽アカウント非表示祭りで「金でフォロワーを買った人」と指さされ事件

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 SNS『Twitter』が「ロックされたアカウントをプロフィールに表示しないようにする」と7月11日に発表し、翌12日にいわゆる偽アカウントが一斉にフォロワー数から表示されなくなりました。その結果、あきらかに多くのフォロワーが減った人は「金でフォロワーを買った人」なのではないかと話題となりました。

 

 

事件の流れ

 7月11日、Twitterが偽アカウントを非表示にすると発表。

本日より、グローバルではロックされたアカウントをプロフィールに表示しないようにします。この変更により、アカウントのフォロワー数の表示が減少する可能性があります。

フォロワー数の信頼性を高めるための取り組み

 7月12日、予告どおり実施されました。

 その後、通常ではない減り方をしているアカウントが多数発見され、大きな話題となっています。

フォロワー数が大幅に減った例

重要なのは「減った数」ではなく「減った割合」

 今回のアカウント非表示事件で重要なのは、「減った数」ではなく「減った割合」です。上記で紹介した例は減った割合が多いため取り上げています。

 逆に、減った数は多くても取り上げる理由のないアカウントもあります。

 それがTwitter公式、オバマ前大統領、トランプ米大統領などです。

 「偽アカ」大量削除、オバマ氏のフォロワー240万人減:朝日新聞デジタル

 トランプ米大統領、Twitterフォロワー30万人減–ロックアカウントの除外で – CNET Japan

 オバマ前大統領は240万アカウント、トランプ米大統領は30万アカウントと大量の偽アカウントが非表示になっていますが、その割合はそれぞれ2.3%、0.56%とかなり少ないです。

 これらの有名なアカウントは「フォローしていることが普通」であるため、偽装のために偽アカウントがフォローしていた可能性が高いとボクはみています。

 「金でフォロワーを買う」必要のないTwitter公式アカウントのフォロワーが大量に削除されていることが、その証拠のひとつと言えるでしょう。

「フォロワーを買った」とは断定できない

 また、フォロワーが通常ではない減り方をしていても、「金でフォロワーを買った」とは断定できません。

 なぜなら、フォロワーを買ったのかどうかはわからないからです。現在の仕組みでは、(やる意味はありませんが)お金さえ出せば第三者のフォロワーを意図的に増やすこともできます。

 言えるのは「フォロワーに偽アカウントを大量に抱えていた人」くらいです。

 「フォロワー数○○万人!」を肩書につけていた場合はとても残念ではありますが、その大半は偽アカウント(ロック状態)だったということで現在の正しい数字に修正することをおすすめします。

偽アカウント非表示は広告業界の要求

 なお、今回の偽アカウント非表示を行った理由については、「広告業界の要求」とされています。

ツイッターなどソーシャルメディアでは、フォロワー数の多い利用者は社会や周囲に与える影響が大きい「インフルエンサー」と呼ばれ、企業が商品の宣伝活動で活用している。一方で、アカウントを大量に作成して顧客のフォロワー数を増やす業者がおり、水増しが問題になっている。

広告業界はこうした事態を受け、ツイッターや米IT大手グーグル傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」などに対し、インフルエンサーのフォロワー数の確認を求めていた。フォロワー数によって広告料金が変動するためだ。

 ツイッター、偽フォロワー削除へ 水増し防止、数千万件か – 産経ニュース

 広告業界がムダなお金を払わずにすむようになり、フォロワー数の表示が正しいものとなり、フォロワーを売っている業者が困ることになる。

 これでTwitterの売上があがれば良いのですが、どうなるかはわかりません。

今すぐ使えるかんたんmini Twitter ツイッター 基本&便利技 [改訂4版]

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